企業と業務の背景
ミツトヨは1934年創立の日本の精密測定機器メーカーです。本件の提案先はMitutoyo Korea Corporation(韓国ミツトヨ)。日本企業グループの韓国拠点における業務を対象にしています。
企業情報 / 公式サイト ↗顧客対応には、営業・サービス履歴、装置のマニュアル、過去の解決記録を横断する知識が必要です。既存のRPAで処理できる作業を生かしながら、必要な情報を集め、例外を確認し、担当者の判断につなぐ業務基盤を提案しました。
営業・サービス情報を横断する
顧客訪問前に見積・納期・校正やサービスの履歴をまとめ、確認すべき事項を準備する。
技術知識を現場で使う
装置の型式・症状からマニュアルと解決記録を探し、根拠を見ながら点検する。
既存の自動化を次の業務へつなぐ
RPAの処理結果に、変更点・不一致・確認事項と実行履歴を添える。
既存システムを生かす、AI業務基盤の提案
DataHubで資料とアクセス条件を整理し、AI OSで依頼・根拠・下書き・確認をつなぎます。計算や登録には検証したコード・API・RPAを使い、AIは情報の整理と説明の作成を支える役割です。
業務フロー / 構成イメージ
- 01既存の情報
Salesforce・BIZ XR・メール・技術文書
- 02情報と根拠を整理
DataHub / 更新・意味・アクセス条件
- 03業務を組み立てる
AI OS / 下書き・確認・実行履歴
- 04人が確認して実行
承認した内容をAPI・RPAへ
提案した構成図です。接続方式・対象データ・権限・API条件は確認して確定します。システム連携の実装完了を示すものではありません。
たとえば、装置の問い合わせ対応
受付
普段のメールと添付資料を受け取る。
AIが準備
装置・依頼内容・関連履歴を整理し、不明点と返信の下書きを示す。
担当者が判断
原文、予定、必要事項を確認し、顧客対応・登録・返信を行う。
5つのRPA業務を起点に、確認と再利用を設計
提供された既存業務の一覧を起点に、AI OSで追加する確認・例外対応・履歴管理を整理しました。以下は適用提案であり、PoCで実装する範囲は個別に定めます。
| 既存の対象業務 | AI OSで提案した拡張 |
|---|---|
| 設備管理台帳の更新 | 変更・欠落の確認、担当者承認、更新結果と通知の追跡。 |
| 修理室の基準器情報の更新 | 更新前後の比較、対象の確認、競合・欠落の確認依頼。 |
| 依頼書の統合・保管 | 対象文書の分類、重複・欠落候補の表示、原文と統合文書の関連付け。 |
| 月末実績資料の作成 | 集計期間・基準の確認、前月との差異整理、報告用の説明草案。 |
| 発注・残高金額の比較 | 検証済みの計算規則で比較し、不一致の元データ・原因候補・対応履歴を確認。 |
業務と実装の役割
Purple IO
グループ内のAX経験とDataHub・AI OSの実装知見を基に、業務構成とAI活用を提案。
MKCの現場・IT
対象業務・利用権限・承認基準を確認し、PoCで確かめる範囲を検討。
モデルは情報の機密性・回答品質・処理時間・費用を見て選ぶHybrid構成を提案。外部LLMを使う場合も、社内で許可された情報・用途に限る設計です。
現在の進捗
IT部門との方向性の共有と提案の具体化を進め、PoC実施に向けて準備しています。対象業務・接続条件・検証基準を整理し、現場で確かめるテーマを絞り込んでいます。
本件はAX提案とPoC計画の紹介です。日本本社への導入、本番稼働、PoC完了や効果測定済みの実績を示すものではありません。
自社で検討するポイント
別の企業で検討する際の、最初の確認事項です。以下は適用に向けた提案です。
- 01
最初の対象を、営業情報の確認・技術問い合わせ・月末報告などから絞る。
- 02
担当者が参照できる資料、接続条件、承認する人を明確にする。
- 03
根拠の追跡、例外への対応、担当者の確認負担をPoCで評価する。
